« 雑誌撮影現場より | トップページ | 博多筑前織物 博多織のお話 »

2008年12月26日 (金)

やさしいお茶のお話し   茶・楽・茶・話<4>

0106 冬至も過ぎますと寒さもより迫るものを感じますね。冬も本番の寒さになっております。一方で、この時季を彩る花が少ない中でも通りがけに椿の花を目にしますと、次々と花が咲き続け、艶やかな葉をつけた生命力にあふれた姿からは、次にやってくる春の萌しを思わせます。
クリスマスやお正月がまとう「緑」や「赤」といった永遠性を現わす彩りからは、見るだけでお祝いの気持ちが紡ぎ出されます。新たな年も変らずに健やかで、幸せに送れるよう互いに願い合うこころが込められているかのようです。

元旦に飲みます「大福茶(おおふくちゃ)」にもそのこころが込められています。



地方などによって違いはありますが「大福茶」(「皇服茶」、「王服茶」とも書きます)は、井華水(せいかすい)と呼ばれる元日の早朝に汲んだ水で沸かしたお湯でお茶を淹れ、梅干しと結び昆布のはいった湯呑に注ぎます。その祝い茶を飲み、一年の無病息災を願う行事です。
「大福茶」は、平安の村上天皇の時代に、都に疫病が流行していたため退散の祈祷を六波羅蜜寺の空也上人に命じ、上人は祈祷とともに人々に梅干しを添えたお茶を施したところ小康に向かい、村上天皇は功徳にあやかって毎年元旦にお茶を服すようになり、民間もそれに倣ったという故事に由来しています。
新春に祈る想いは、千年もの長い時間を越え今という時代にも通じるものです。
普段飲まれているお茶という身近なもののなかにも、想いのかけらは見付けられるようにも感じます。

あらたまの年を迎えて二日(金)から松の内の七日(水)まで、私共GINZA 茶楽にお出でくださった方、みなさまに通常のお茶に加えて「大福茶」をご提供させていただきます。みなさまにおかれまして2009年が幸多い、稔りの年でありますことをお祈り申し上げます。

|
|

« 雑誌撮影現場より | トップページ | 博多筑前織物 博多織のお話 »

コメント

コメントを書く



(ウェブ上には掲載しません)


コメントは記事投稿者が公開するまで表示されません。



トラックバック

この記事のトラックバックURL:
http://app.cocolog-nifty.com/t/trackback/199102/43538369

この記事へのトラックバック一覧です: やさしいお茶のお話し   茶・楽・茶・話<4>:

« 雑誌撮影現場より | トップページ | 博多筑前織物 博多織のお話 »