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2009年3月20日 (金)

やさしいお茶のお話し<6>

0187 ふとした折に、銀座にいながらも春色に染まるような想いのすることがございます。
何気なく扉から一歩外に出ますと、空気がどこか匂うようなやわらかさを帯びていることに気付かされて、こころまで晴れやかに春陽を浴びたかのようです。

お茶にも同じように春がそのまま姿を映したかのように感じられる品種のお茶がございます。

お茶の品種とは、毎日みなさまがお召し上がりになられるお米でいうところの「コシヒカリ」や「ササニシキ」のようなもので、日本で最も親しまれていますのは「やぶきた」という品種でございます。
「やぶきた」は明治から昭和の初めにかけて活躍した杉山彦三郎が世に出したお茶で、竹藪を開墾してお茶の種を蒔いて茶園(お茶の畑)をつくり、藪の北側に植えたものを「やぶきた」、南側に植えたものを「やぶみなみ」と名づけ、後に「やぶきた」が味や香りに優れていたことから世に広まりました。

いまでは、一般に販売されている煎茶のほとんどが「やぶきた」になりますが、他にも個性豊かな様々な品種のお茶がございます。

花粉症に効果があるといわれております「べにふうき」などは最近ではスーパーや薬局などでも目に触れるようになりました。また、藤のような花の香りがお楽しみいただける「藤枝かおり」という品種のお茶は産地ではペットボトルの販売も取り組まれて普及が進められているとのことです。
他にも、お茶の色や香りが際立った特徴を持つお茶があります。

風やわらかなこの時季には日本人が最も春を感じます花「桜」、その「桜」の葉の香りがお楽しみいただける「静7132」という品種のお茶がございますが、こちらなどはいかがでしょうか。

このお茶の香りの成分はクマリンというもので、よもぎや明日葉に含まれているものといわれております。人工的な香り付けをせずに、優しくほんのりとただよう香りは麗らかそのものでございます。

東京の桜の開花も間近のこの時季に、お楽しみいただけますよう桜薫るこちらのお茶を桜の香煎、桜のお菓子とともに桜尽くしの趣向でご用意いたしております。

くつろぎのひとときに、ひと足お早く桜に逢われませんか。

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