長板のお稽古
九月も半分が過ぎまして秋の夜も更けてきますと鈴虫の鳴く声が日本橋でも聞こえて参ります。
すっかり街中でも新栗が出回り始め、秋も本番。今年は気のせいか例年よりも秋が深まるのが早いように感じませんか?
そんななかお茶のお稽古も順調に進んでおります。
今は長板のお稽古をしているのですが、やっと少し慣れてきたところに、新しいお点前が加わりました
それは、お茶入れとお茶杓の「拝見」です
総礼で始まり、二服点て、お茶入れとお茶筅の「拝見」、水差しに水を足し、「拝見」に出たお品を引き取り、そして総礼
と流れていくのですが、一人30分近くお点前にかかるんですね
先生と一対一なので、かなり緊張いたします
でも、できることが少しづつ増えていくと、世界が広がっていき、楽しくなりますよね
最近は、お点前を実際お客様の前でする機会がないので、何かお茶会的なことをしてみたくなってしまいます
画像は長板の様子
前回、水差しの話をしたかと思うのですが、今回の画像が正しい水差しを用いた長板のセットになります
この青磁の平水差しは峯雪先生がわざわざお持ちいただいたもの。丸いラインが全体にいきわたっていてとても美しい水差しでした
まずはお花です
(画像左)
風に吹かれただけでも驚いてしまいそうな秋の可憐な花を山野の気配とともに峯雪先生がお持ちくださいました
毎回のお稽古のたびに様々なお花をお持ちくださいまして、普段なかなか出会う機会の少ない山野に咲く野の花の名前やいけ方も知らないことばかりです
色んな花を知ることができるというだけでも、プラスですよね
向かって長く秋風を呼ぶようにしていますのは水引、白くうつむき加減の花は桔梗、その左下は山城菊。隣の鶏の鶏冠(とさか)のような朱色の花は鶏頭、そして鶏頭の真上の山吹色がかった赤と黄色の群なす花の名は不明とのことでございます
(画像右)
左上からご紹介しますと、すすきそして、右横のかしげるようにすすきに寄り添う紫の花は雁金草。中央は秋明菊に、右下は女郎花になります。鮮やかな朱赤の花は沢桔梗です。
この雁金草は美しい姿ですけれど、触ると少し独特な香りがするので、あまり不用意に触らぬようにとのことでした。
そして、お菓子のご紹介
(左上)
中秋の名月にちなみましてお菓子は、日本橋のうさぎやさんの「うさぎ」。求肥にこしあんを包んだものです。
前にも話しましたが今年は陰暦ではうるう年。5月が二回あったために、中秋の名月は、まだこれからなんですよ。10月の頭にやってきます。
(右上)
そして、仙台からお土産に先生にお持ちいただいた「ずんだのおまんじゅう」。上用の生地のなかに、青々しいお豆のあんが包まれていて、ほっと和むお味で嬉しさもひとしお。ありがとうございます。まるで洋菓子のようなお味でした。
(左中央)
お干菓子は高岡の志乃原さんの「江出乃月」、有磯の海に漂う満月を模したものに、恵那寿やさんの白菊の愛らしいものを用意しました。
(右中央)
先生から愛知の松華堂さんのお誂えになられた棹菓子「山路の秋」をお持ちいただきました。本来は、薄茶の色が土を表していますので手前におき、薄黄色が初秋を表しているので向こうになるようにとのこと
(左下)
左が松本の開運堂さんの胡桃が入りました「真味糖」。右は恵那寿やさんの菊の落雁です。ともにお干菓子になります。お干菓子にしてはとても滑らかな味わいでした。
(右下)
上生菓子は今回は、日本橋の三橋堂さんの名物「葛焼」をご用意しました。ご近所にあるお菓子屋なのですが、初めて購入してみました。
これだけお菓子を食べると、お菓子通になってきますよね(笑
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