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2010年3月

2010年3月31日 (水)

四方棚

1431374405_160_2  今宵は茶道のお話をしようかと思います

利休忌には旅だんすと言う棚を用いる話をしたのは記憶に新しいところかと存じますが、この時期に活躍する棚がもう一つあります

それが、本日紹介する、「四方棚」です

今月のお稽古は、この四方棚を使ったお点前を行います

基本の手前は一緒なのですが、この棚特有のところは、水差しから水を釜にさすときの仕様が変わっております

使う道具によって、微妙に異なるお点前
いつも話題にすることですが、身体に覚えさせるのは、非常に困難です

1431374405_131さて、この四方棚
二本柱で二枚の桐の板を支える構造
上の板の方が大きい作りになっています
そして、板の四隅が、四角いものと丸いものがあります

画像の板は四隅が丸いモノ
これは第四代千家家元の江岑宗左好みの棚
四隅が角になっているものは千利休好みの棚と言われています

シンプルなこの棚は、茶道の侘と申しましょうか
簡素な様子の美しさを感じますし
この棚がある茶室には寂を感じます
誰もいないかのような、静を感じるのです

機会があったら、是非この棚を使ったお点前をご覧になっていただきたいですね

1431374405_200   今日はもう一つ、千利休にまつわる画像で紹介です

それは、利休忌で好んで用いられるお菓子
「利休ふやき」です
千利休が残した文献をもとにつくられたというこの干菓子は青山にある菊屋という菓子屋の銘菓

口の中にいれると溶けてしまうかのような、上品なお菓子です

利休にこの菓子でもてなされた人々は、そのときに何を思ったのだろうか…
とこの菓子を味わいながら想いにふけるのでありました

茶道
本当に素敵な日本の文化だと思います

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2010年3月29日 (月)

新春茶花とお茶会

1427415845_86 東京、白金にある畠山記念館の主任学芸員でいらした武内範男先生をお招きして、新春茶花を楽しむ、春のお茶会を開催しました

武内先生は、日本美術の造詣にもお詳しく、現在は茶花の先生としても広く知られています

会のスタートは先生の茶花の講義から始まりました
次から次へと、まるで魔法にかけられたかのように、花々が生けられていきました
その作品のどれもが素晴らしく、参加者のみなさんはただ驚くばかり

美しいものができあがる瞬間と言うものは、声も出ないんですよね

1時間程の間に、10数点の作品が完成

作品を茶室に飾り、茶室はまるで花畑のよう
(本来は茶室に花は一点のみなので、このように沢山の花を一度に飾るようなことがありません、今回は特別に花器に応じて色々な手法を講義したあとのスペシャル版です)

   1427415845_110_2               

セッティングが終わったら、早速みなさん、茶室にお入りいただき、
懐石をいただきました

懐石をいただく前には、先生からお神酒のおもてなし
美味しい日本酒をいただいてから、人形町と言えば、の今半さんの懐石をいただきました
今半さんの懐石には、小さなすき焼きが付くんですよ
非常にユニークな懐石になっております

先生の新春茶花の数々の作品を拝見しながら、先生の主任学芸員の頃の貴重なお話をお聞きするなど楽しい食事会になりました

1427415845_105_2  その後は、先生のお点前によるお席
越後屋 若狭の上生菓子をいただきながら、優雅なひとときを過ごしました
越後屋若狭さんのお菓子は、何とも言えない美味でした

さらに、最後には先生による手描きの新春短冊をおみあげとしてご用意いただきました

盛りだくさんのお席に、参加者のみなさま、喜んでいただけたようで、とても楽しいひと時を過ごすことができました

上質な時間を持つというのは、素敵なことですよね

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2010年3月27日 (土)

桜の季節

Image1 桜が咲き始めましたね…

みなさま、久しぶりの日記になってしまいましたが、いかがお過ごしになられていらっしゃいますでしょうか?


日本が一番輝いているのがこの季節なのではないでしょうか

長い冬が終わって、生命の息吹をこの桜に感じます
さぁ、今年も頑張ろうとふるい起させてくれるのです

初めて満開の桜を見たときの感動は今でも忘れられません
言葉にならいものがありました
それは美しすぎる光景
日本って良いなと思わさせてくれるひと時でした

みなさんは、桜にどんな思い出がありますか?

そんな桜ですが
先日の古典華道のおけいこで、桜を生けてみたので、今日は作品の公開です
画像は生けた直後の様子なのですが、今はこの枝も桜が満開になってしまいました
部屋の中は温かいからでしょうね

Image2 桜と言えば桜祭り
明日は人形町は甘酒横町の桜祭りです
私も参加しておりますので、遊びに来てみてくださいね
さまざまな催しをやっております

この甘酒横町なのですが、4月から始まるTBSドラマ「新参者」のメインのロケ地に使われているんですよ
今、毎日のように撮影が行われています

阿部 寛さんが主演なのですが、甘酒横町の中ほどにある草加屋さんを中心に撮影が行われています
人形町散策にいらしたら、俳優さんなどと出くわすかもしれないですね

ドラマは4月18日、夜9時スタートだそうです
遠方の方は甘酒横町の雰囲気だけでも、ドラマでお楽しみいただけたら

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2010年3月17日 (水)

利休忌

1425658351_13 2月28日は千利休の命日

千利休は1591年2月28日に豊臣秀吉の命により切腹して70歳の命を終えました
秀吉との茶道における精神的な違いや、陰謀など、さまざまな理由があったようですが、正確には何が原因だったかはわかっていないようです

この利休の命日に合わせて、千家流の各流派は利休忌の茶事を行います

裏千家や表千家では、利休の亡くなった一ヶ月後を命日と定めているため、この行事を3月の前者は28日、後者は27日に行うのですが、江戸千家宗家では本来の命日にそれを行います

今日はそんな利休忌の茶事の際に使われる茶道具である「旅だんす」を使ったお点前の紹介です

総桐のこの棚は秀吉が小田原遠征に好んで用いたとされている棚です
旅をするときに持って行ったところから、旅だんすと呼ばれるようになったのだとか

前にある戸を開けたり閉めたりと、結構難しいお点前をすることになります

旅だんすとは言え、持ち運ぶときからこの形をしているのではなく、これは組み立て式
茶事の前に組み立てるんですね

西洋にも料理道具や茶道具を持ち運ぶ鞄のようなものは存在していますが、西洋のものは道具を一式中に入れて、道具が散らばらないように固定させるものが主
しかし、日本では、道具一つ一つが桐箱に入っていて、ばらばらに持ち運ぶのが主
そういったところにも文化の違いがあるんだなぁ…とこの棚を見て思うのでした

日本の道具に対する想いといいますか、美意識がそこにはあるのかもしれないですね

旅だんすを使ってのお点前をしていると、旅に出たくなります


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2010年3月15日 (月)

「日本の折形展」

1408499384_144 今日は先月開催になった

山根折形礼法の主宰山根一城氏の個展のお話をしましょう

山根先生は、日本の折形(おりがた)の伝道者

600年の歴史を持つ武家礼法「おりがた」
それは贈り物を和紙で包んで手渡す日本の礼の心

公家や武家が占有してきた本物の和紙の素材美や
色彩感覚の素晴らしさを紹介しております

先生は、非常に有名な方でして、今回の個展はとても貴重なものばかりを展示しております

和が好きな方には、是非見て体感していただきたい催しでした

折形を体験していただける講座なども開催したのですが、各回会場に入りきらない程の来場者数になりました

充実した素敵な展覧会でした

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2010年3月14日 (日)

新春-の立花

今日は素晴らしい経験をしました

華道を習っている原田耕三先生をお招きして、一般向けの古典華道の講座を開きました

日本古来の華道の美しさを今なお守りつづける原田耕三先生
"古典こそ大事"との思いをいけばなで表現なさる希少な存在です

古典華道と言うのは、剣山をつかわずに、支木を使用するなど、花が美しく自然に存在するようにいけます
今回の講座では、「新春のいけばな」ということで、新春をイメージした作品を、先生のお話から、実際に生けられる新春らしい華やかな立花まで拝見させていただきました

3時間の間に、先生には作品を3つ創作していただきました

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まずは、左側の写真
室町の頃から生けられていた「立花」です
この作品は、すべてを直線に、藁の束に生けてあります
もっとも古典的な古典華道の様式です

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そして、右、こちらは江戸の頃に栄えた「立花」
武家社会に好まれた華やかないけばな
こちらも、藁に生けてあります

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左側は「生花」
こちらは支木でいけばなをしております

どれも素晴らしい作品だと思いませんか?
実際、作られていくところを見ていたのですが、
まるで魔法を見ているようでした

先生は華道をはじめられて60年なのだとか

芸術と言っても過言ではないいけばなの作品
この領域に達するには、長い経験が必要なんだなと改めて実感する一日となりました

花と向き合う
本当に難しいものです

今度はどんな作品を作ろうか…
今宵は少しワクワクしている俺でございます

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