嘉祥香
今月もお香の組香を行ないました
6月2日 旧暦では4月20日にあたります
先生がこの組香を選ばれたのは、ここ数日の政治の混乱から
古のときに、様々な困難が起こったときに、人々はこの嘉祥香を行なって、祈ったのだそうです
この組香には証歌はないのですが、先生はこの二つを選ばれました
内裏九十番歌合から
よろつとし祈りかさねんちはやふる 神てふ神のまほる世なれは
そして
新古今集から八代女王の歌
みそぎするならの小川の河風に 祈りぞわたる下に絶えじと
二つの歌も、神に祈る歌になっております
後者の歌などは非常に切なく、美しい歌です
嘉祥香
6月16日の嘉祥の日を記念して行なわれる組香です
嘉定香と表記する場合もあります
嘉祥の日、みなさんご存知でしょうか?
平安の中期に疫病が国中に蔓延した時期があったのですが、重ねて天候も悪く、重い税金に人々が苦しんでいた時期、仁明天皇は年号を嘉祥と改めたのでした
その元年が西暦848年6月16日なのです
この元年に疫病を拂うものとして宮中で日付の16にちなんで、16個の餅を神に供えたという言い伝えがあります
これを嘉祥食といいます
室町の後期から、疫を除くために、神仏に餅や菓子を16個備える風習ができ、それを嘉祥の日と呼ぶようになったのだそうです
江戸時代には、この嘉祥の日に御家流では嘉祥香を遊ぶようになり、
流派の本質の遊びの要素を含む重要な組香の一つになりました
徳川家康はこの組香を特に好み、毎年遊ばれたとの言い伝えもあるのだとか
江戸幕府の年中行事の一つにもなる程、重要な催しだったんですよ
その大変尊い雅な遊びを、今日は楽しんでまいりました
余談ですが、この餅を神に供える重要な日と言うことから、
今日ではこの6月16日は「和菓子の日」になっているんですよ
嘉祥香まではできなきても
当日、和菓子を食してみるなんていうのも、粋な過ごし方かもしれないですね
和の習い事をしていると、和菓子を食べる機会は多いのですが
そうじゃないと、洋菓子程の頻度で食べることはないのではないでしょうか?
普段召し上がらない方、是非この機会にでも
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