結城紬の世界
読み返したら、自分のためにもなりますし(^^;
結城紬。
着物のことを知らない人でも、名前位は聞いたことがあるのではないでしょうか。
それは日本を代表する最高級織物の一つ。
独特な肌触りがあり、軽くて暖かいこの織物は、1200年もの昔から今に伝わる匠の技の結晶です。
結城紬は1965年に糸つむぎ、絣くくり、織と3つの技で6名の方が重要無形文化財保持者に認定を受け、その後1976年には法律の改正により、本場結城紬技術保持会として団体で登録を受けるようになり、現在160名程の方が登録を受けております。
そんな結城紬の製造過程を今日は見てきたとおりに、紹介してみようかと思います
それぞれを画像や映像でお伝えできないので、分かりにくいかもしれませんが…
結城紬の最大の特徴は、制作の過程が全て分業になっている点にあります。保持会の傘下にある幡屋と呼ばれる制作者の家々を転々と段階をえながら渡り、反物になった紬地は縞屋と呼ばれる問屋に集められます。この縞屋が結城紬の総取締をしている、と言ったような流れを作っております。
組合という形を取っていますが、一種の会社みたいな感じになっているようです。
制作の最初の行程は、重要無形文化財に指定されている糸つむぎ。材料はまゆ玉から作られる真綿。昔は結城の各家でまゆ玉を養蚕しておりましたが、今は福島県でつくられた真綿を使っております。この真綿から糸を手仕事で作り出すのが重要無形文化財の条件になっています。一枚の真綿を広げ、「つくし」と呼ばれる台に巻きつけます。この台に巻きつけた真綿の端を少しずつ引っ張りながら、糸を作っていきます。ここで大切なのが、人の唾液を含ませること。糸の太さを整え、強さをつける秘訣なのだとか。着物一反分の糸を作り出すのには、まゆ玉約2000個分が必要でなり、慣れた人でも三カ月程の月日がかかるそうです。作り出す糸には、人それぞれ特徴があるものなので、ほとんどの場合、ひとつの反物は一人の人が作り出した糸で制作されます。結城紬の糸は縒りがなく、けば立ちも落とさず使うのが特徴で、それが心地よい肌触りを生み出しているのだとか。
紡いだ糸は、「ボッチ上げ」という、枷状に糸をまきとって糸の長さを決めていく作業に進みます。これも手仕事で行われます。その糸を今度は糸巻きにまきつける「管巻き」という工程に進ませます。この時点で既に3名の別々の専門家が制作にかかわっております。
この管巻きは糸を染色する前後と何度か繰り返しおこなわれる行程になります。糸の張り具合を一定に整えるという、匠の技がここにもあります。
糸の調整が終わったら経糸の準備工程、「機延べ」が待っております。反物ひとつには1320本の経糸が必要であり、全て手作業にてこの糸を準備していきます。経糸はこの時点で織機にセットされる順番が決まります。
機延べと同時進行で進んでいくのが、結城紬の最大の特徴である「絣括り」です。この行程を手仕事で行うことも、重要無形文化財の条件となっております。絣括りは庭に糸を張り、墨つけという図案をもとに糸に印をつけていく行程から始まります。原寸大の図案をもとに、全体に印をつけていきます。その後、印をつけた部分に絣括りを施していきます。機械では表しくれない美しさを手仕事で作り出していきます。この絣括りにかかる時間は、柄の少ないものでも、最低二カ月。複雑な柄のものですと、半年以上もの時間がかかります。気が遠くなるような地道な作業が繰り返され、結城紬に命を吹き込みます。このあと染色を施すと、絣括りをした部分には染料が染み込まず、柄が浮き出てくる仕組みとなります。複数の色を使い分ける場合は、染色と絣括りを何度か繰り返すこととなり、一層の時間を費やすことになります。
染色は「こうや」と呼ばれる染師が行います。結城の染めは化学染料が使われております。色の幅を広げるためです。天然の染料を使うことは現在ではありませんので、覚えておくと良いでしょう。結城紬の染めと特徴は、叩き染めです。糸を石板に叩き落とす方法で染色をすると、絣模様がより鮮明に染まり上がるのだとか。
絣糸が完成したら、織りあげる前に、糊付けが行われます。反物を購入するとたいてい「湯のし代」を請求されるかと思うのですが、それはこの糊を落とす為にかかる費用。糊付けは糸をまっすぐに織りやすくするための大切な行程になります。結城では小麦粉を水で溶いたものを使っております。糊付けも大変手間のかかる仕事でして、乾燥するまでにかなりの時間を費やします。
結城紬の制作工程は続きます。織る為の前準備、経糸の柄合せが行われます。絣の位置のずれを丁寧に調整していきます。1000本を超える糸の調整も気の遠くなるような作業になります。品質を確認する重要な作業になります。
ここまで来るといよいよ機にかける準備をします。経糸を通す筬通しです。柄のない地糸と絣糸をセットしていきます。660の隙間に上下の糸を繰りなくセットしていくのも匠の技が問われます。その後経糸を巻き、織機にセットをします。ここでも専門家が経糸を巻いていきます。そして機にかけます。
機には高機と地機がありますが、重要無形文化財の指定条件は地機で織りあげることがととめられています。織り手の負担が軽減されていない地機は操作が難しく、体全体を使いながら織りあげていき、すぐれた職人技が要求されます。
結城紬最後の行程、機織。片口開口で織りあげていく方法は地機ならではとなります。熟練の技が求められる行程です。織りあげるにも数カ月単位の時間を費やすこともあり、根気のいる仕事となっております。
さらさらっと書きましたが、一つの反物を織り上げるまでには、とてつもない労力と匠の技が必要なんですよね。
つまり何が言いたいかと言いますと、それだけ高いんだってことが言いたいのです。
現在小売市場では10万円20万円代位で結城紬が売られていたりすることがあるのですが、新品の品物で、本物がそれくらいの価格で売られているわけがないってことなんですよね。
本物と偽物をしっかり見極める力を持つってのは、着物を買う消費者にとって必要不可欠な能力
やはり勉強しなくちゃいけないんだな…と思わされた一日でした
着物に興味がある方、是非是非沢山勉強なさってくださいね
勉強すればする程、楽しいものです
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